慈音公演「RAKUDA」延期のお知らせ。
未曾有の大震災から一週間が経とうとしています。
事態は収束に向かう所か、様々な問題が出てきております。皆さまご無事でしょうか。
まず、改めまして被災され亡くなられ、今尚甚大な被害によって苦しんでいる皆様、避難生活を余儀なくされている皆様に心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
先日の地震当日、次回公演の稽古初日でした。ちょうど3時まで脚本にキャストが目を通してそこから始めようとしていた時でした。あの地震が起こり、避難。すぐに尋常な状態でない事は東京にいても明らかでした。
そして、土日を挟み現状を目の当たりにすればするほど、次回公演を行って良いのか、というより行えるのかという疑問を持ちました。
主催側ですから色々な事を考えました。
結果として
延期いたします。
当サイトのinfoにも記しましたが安全を第一義とし、本番中のお客様の安全確保に確証を持てないという事です。
プロデューサーという立場でも、交通網の乱れ、情勢の不安定さも鑑みてキャスト、スタッフの本番までの安全も確保出来ないという。
演出の中井監督、脚本のいながきさんとも熟考を重ね沢山話しあいましたが、意見は一致でした。キャストの各々の意見も与し、決定しました。
それでもやりたいとか、こういう時だからこそというエゴはかなぐり捨て、そんなもので周りを危険にさらすことは決して出来ません。
やることが悪いのではないのですよ。そこだけは誤解のないように。エンターテイメントがこういう時に必要であったり、文化を足止めしてはならないというのは僕ら表現に携わる人間の役目でもあったりする部分もありますから。
楽しみにしてくれていた皆さんには、申し訳ないと思います。
中止ではなく延期だから。
このRAKUDAという作品をいつか上演したいと心に決めています。
いつっていうのは、今はまだ言えませんが、これから検討します。まだそこまで手も頭も回らなくて。。。
今年中にRAKUDAを上演するかはわかりませんが、公演は必ず行いますし舞台以外でも僕はお仕事して行きます。
時間も迫り、決断を早くしなければならなかったので、うまく僕の思いがここで伝わるか不安もあります。。僕自身まだ落ち着いていない所もありますから。
今はただ、被災された皆さまが一日も早く元の生活に戻れる事を祈り、僕自身の出来ることをやって行く。
それだけ。
文化を止めてはいけないという意見は正しい。だからやれば良いという話しではないワケで。ウチの場合ね。
文化を止めず、社会を回す為に僕は直接的に震災を被っていないのだから、今日を日常的に目いっぱい過ごそうと思う。仕事してちゃんと日々を過ごすことで、当たり前のことなんだけどその微力を復興の支援とするよう一日一日顔晴っていこうと思う。
節電もいつも以上にするし。
僕の、出来ることを最大限にやりますよ。
和が環になってきていると思う。皆でお互いの事を考えながら。
日本人の持っている価値観を。
re-member 和を環に
きっと物質的文化が進んでいた現代に精神的文化の成長を加速させる様な、そんな価値観の変革が訪れるのではないかと思う。温故知新。古き良きを継続して新しい進歩を。
天災と言えど、微塵も諦め超然とすることの出来ない悲しみと苦しみとが多くの同じ日本に住む人々を覆っているから。
そして、多くの人々、国を超え皆がこの未曾有の震災に目を向けている状況。
今日の食事により感謝する。言葉で、頭で、心でわかっていた「つもり」だったのではと自分に驚く。
僕は今日も一日顔晴る。
ありがとうございます
ヨコタシンゴ
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