nogikuno-gotoki-kiminariki
中途半端な希望を言う事がまるで嘘になってしまいそうで怖いです。
こういう時、混乱する。
俺の話しです。混乱するのが俺っていう話しです。
どうしていいのかわからないというのが正直な所なんです。だからどうしても出来る事を精一杯とか画一的な言い方になってしまう。否、それが大切なのは重々承知の上ですが。
前のブログからずっと、基本ポジティブで小ボケた事ばかり言っている僕ですが、ボケようがねーす。
その必要もねーす。
『野菊の如き 君なりき』
という映画を見ました。
もう何度も映画化されて、舞台にもなっているので日本の代表的な映画だと思いますが。
木下恵介監督の映画です。
有田紀子さんが本当に透き通った美しさで大好きな映画。お勧めの映画っすよ。
純愛物語?
えんぐりっしゅで言うとラブストーリー?
ん、純愛とか悲恋の物語としては到底片付けられないな。
片付けるとかすげー生意気だけど。。。。。
原作は明治の小説だし、最初の映画は60年近く前に作られたのですが。木下監督の世界、日常の中にある普遍のドラマがあって。
なんかもう、個人で情報を得て、個人が尊重される今の感覚でいくとむずがゆいっていうか、でも絶対にそう出来ない抑圧?今は抑圧という言葉を使う事も出来るかもしれないけれど、当時はそういう事はなくてコミュニティーで生きている事の、、やっぱり抑圧とかまざまざとあって。
脚本家のいながきさんもおっしゃっていましたが、死を笑う人々の鬱屈やモラル、または自由と個人と家族と社会。
良い意味で、今未曾有の大震災を受け僕ら日本人が今後構築していくべき事を考えさせられたなと。
個人と社会とのバランスっていうか。
一個人とこの強大なエネルギーとの対峙を。
当時の人の、自分の人生に対しての捉え方をもっとしりたいと思う。全てが良いとは思わないけれど、温故知新。学ぶべきところは多いのだ。
なんていう事を考えながらもやはり、有田紀子さんの透明感にキュンとくるのですが。
階段を下りてくる足の描写、凄いなって。
足で芝居させる木下監督のセンスってなんちゅうこったと。
あの足に本当に感動するし、悲しいし、切ないし美しいとさえ思うし、俺変態なんじゃねーかなって思うし(笑)
うん。
役者だから。変態で良いのだけれど。
映画とか舞台とかで出来る事。
日常を大切にする事。
今、俺に出来る事。
明日は、目が覚めたら今日になっている事。
感謝
ヨコタシンゴ
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