悲喜交々の演助日記。おしまい。
終わりました。東京タワーエンタメ祭「兄帰る」ご来場くださった皆様、本当に有難うございます。
今回初の演出助手として舞台作りに参加。俳優としての参加では無くとも、創作に対しての情熱は何ら変わることなかったな。
「兄帰る」永井愛さんの岸田を獲った戯曲です。なんてセクシーな戯曲なんだろうと。
今回の仕事一言で言えば。
「楽しかったね」です。
濃密な時間を過ごしました。いつもの事だけれど、現場が終わるととてつもない虚無感に見舞われます。だから、今日のこの文章とりとめ無いです。頭真っ白だから。
んで、そんな寂しさを紛らわせる為、酒飲んで過ごした日々に思いを馳せたりもします。だから現場で忙しくてせっかく痩せてもまたすぐ戻ってしまいます。そして先輩やら師匠やらに「おい、デブ」と呼ばれます。今も、すげー眠いのにワインを飲みながらこれを記しています。どうせなら太れるだけ太ってやろうかと思うくらいです。
今回このお話を頂いた時から、俳優としての意識を抑え裏方に徹しようと努めました。俺出ていないからとか、俺じゃねーからとかそういう小せぇ事言わないぞって。
しかしながら裏方としてのその作業は、決して辛くなく充実していました。演出側にいて芝居とキャストを守る事に全力を費やして来たつもりです。微力ではありますが、今回の俺の仕事がこの芝居作りに対して良い影響を持っていたとしたらそれだけで幸せだと思います。
泣いたり笑ったりやっちまったりでメンドクサイ日々を過ごしました。しかし、襟を正して俺ごとき一介の舞台役者でも演劇に対して真摯に向き合った事だけは自信を持って言えます。
今回の仕事で、今まで俺がやってきた事や信じて努力してきた事、現在の芝居への取り組み方が間違っていなかったのだと思いました。
仕事を、芝居を、役者を、人を愛しました。慈しみ慮る。それは自然の摂理に従った行為であると認識しています。
それは本能の赴く所であると。
一つの事に皆が向かう時のエネルギーは本当に凄い。
煙草に火をつけて。笑ったり、悩んだりしながらも前に進んでいく事。
その作業の繰り返しなんだけれども。
一つ一つそうやって始まっては終わってまた始まる。
今回出会った全ての人に心から感謝をしています。
今回の出演者たち。センスの輝くセットですね。
まどかさん、センス輝き過ぎだから。
うん、もう何て言ったら良いか分からなくなりました。楽しかった。
またでも、俺は次に向かって進んで行くのですが。
言うまでも無いですが、俺は暑苦しいです。全く爽やかではありません。爽やかさの欠片もありません。
だから、明日も暑苦しく生きて行こうと思っています。
強くなければ優しくなれないのだと思っています。
既に俺が何を言っているのかわかりません。
とてつもなく荒唐無稽ですが、感謝しています。
とにかく。
今日も、俺は全力だったよ。
さて。ビールでも飲みに行くか。
この見事な乱文を晒して、気持ちを新たにしていこうと思います。
ありがとうございます。
ありがとうございます。
ヨコタシンゴ
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